Meadow

6. 各種ツール

6.1 gzip/gunzip

gzip/gunzip とは?

gzip はファイルの圧縮ツール、gunzip はファイルの展開ツールです。 オプションを指定することで gzip だけでも展開が可能です。 gzip で圧縮したファイルには".gz"という拡張子がつきます。 ちなみに、".Z"は compress で圧縮したもの、".z"はpack で圧縮したものです。

入手方法

Cygwin に含まれるので、こちらを参考にして下さい。

6.2 tar

tar とは?

UNIX 標準のアーカイバです。

入手方法

Cygwin に含まれるので、こちらを参考にして下さい。

備考

Cygwin に含まれる GNU tar は、 z オプションで gip/gunzip をフィルタとして使うことができて便利です。


$ tar cvf - hoge | gzip > hoge.tar.gz #アーカイブの作成
$ zcat hoge.tar.gz | tar xvf -        #アーカイブの展開 

としていたことが


$ tar czvf hoge.tar.gz hoge #アーカイブの作成
$ tar xzvf hoge.tar.gz      #アーカイブの展開 

で済んでしまいます。GNU tar って便利ですね。

6.3 make

make とは?

プログラムのコンパイルやインストールを容易にするためのツールです。

入手方法

Cygwin に含まれるので、こちらを参考にして下さい。

備考

環境変数 MAKE_MODE を UNIX と設定しておきましょう。 そうしないと、make はチャイルドプロセスを起動するときに command.com や cmd.exe を使ってしまい、いろんなトラブルが発生します。 --unixオプションつきで make を起動すればこの問題を回避できますが、 面倒なので環境変数を設定しておきましょう。 最近の Cygwin ではこの設定は必要なくなりました。

6.4 bash

bash とは?

高機能版の sh です。

入手方法

Cygwin に含まれるので、こちらを参考にして下さい。

6.5 patch

patch とは?

差分情報を基にオリジナルのファイルに変更を加えるプログラムです。

入手方法

Cygwin に含まれるので、こちらを参考にして下さい。

利用方法

オリジナルファイル hoge.dat に対する差分データ hoge.dif がある場合には、次のようにしてパッチをあてます。


$ patch < hoge.dif 

これで、差分情報を反映した新しいファイル hoge.dif が作成されます。

もっとも、差分データを作成する方法によって、 patch 実行時のオプションが変わってきます。 差分データの説明を良く調べてください。

6.6 Cygwin

Cygwin とは?

Cygwin とは GNU の開発ツール群を Windows9X/NT/2000 で動くように移植したものです。 Cygwin を導入することで、 UNIX ライクな環境を Windows 上に実現することができます。

Cygwin には、ls, cat, mkdir などのファイルユーティリティから、 gcc/g++ などのコンパイラ、make などプログラムの開発環境が含まれます。

Cygwin をインストールすることで、 UNIX 系のソフトウェアをビルドして利用できるようになります。 多くのソフトウェアで採用されている configure によるビルド(下記)も可能になります。


$ ./configure
$ make
$ make install

入手方法

Cygwin Project のサイト からインストーラ setup.exe を入手します。 2001/4/19現在の最新バージョンは、1.1.8です。

インストール

まず、setup.exe を実行してインストールします。 詳しくは、 早田さんのページを参考にしてください。

関連情報

6.7 autoconf

autoconf とは?

GNU のソフトをインストールするときによく使われる configure スクリプトを自動生成するツールです。

入手方法

Cygwin に含まれるので、こちらを参考にして下さい。

参考までに、 自分でコンパイルしてインストールする手順をこれ以降に示します。

ネットワーク的にあなたの環境に近い GNU のミラーサーバ(例えば東工大)から、 autoconf-2.13.tar..gzを入手します。

前準備

Cygwin をインストールしておきます。

インストール

適当なディレクトリにパッケージを展開して、次のように実行します。


$ ./configure
$ make
$ make install

/usr/local/bin, /usr/local/share に autoconf の実行環境がインストール されます。

info ファイルのエントリを追加するには、次のようにします。


$ cd /usr/local/info
$ install-info standards.info dir
$ install-info autoconf.info dir

6.8 automake

automake とは?

automake とは、Makefile を自動生成するツールです。 自分の開発環境だけで機能するMakefile を書くのは、 面倒ですがそんなに難しいことではありません。 でも、他人の環境でも動くMakefile を書くのはとても難しいことです。 このようなときに、automake を使います。 コンパイルする環境に応じてMakefile を自動生成してくれます。

前準備

Cygwin に含まれるので、こちらを参考にして下さい。

参考までに、 自分でコンパイルしてインストールする手順をこれ以降に示します。

automake インストールするには perl が必要です (automake 自体も Perl で記述されています)。 事前にインストールしておきます。 また、Cygwinも必要です。 info 形式のマニュアルもインストールする場合は、 Texinfo tools for Win32 に含まれる install-info というツールも必要です。 これは、info のエントリ情報を保持する dir ファイルにエントリを自動的に追加してくれるツールです。 もちろん、これを使わずに手作業でエントリを追加しても構いません。

入手方法

ネットワーク的に近い GNU のミラーサーバ(例えば東工大)から、 automake-1.4.tar.gzを入手します。

インストール

適当なディレクトリにパッケージを展開して、次のように実行します。

$ ./configure
$ make
$ make install


/usr/local/bin, /usr/local/share に automake の実行環境がインストール されます。

6.9 Texinfo tools for Win32

Texinfo tools for Win32 とは?

GNU の texinfo ツール群の中で、 Windows 環境でも有用と思われる部分をパッケージにしたものです。 次のツールが含まれます。

入手方法

texinfotools-w32.tar.gzを入手します。

インストール

入手したパッケージを、適当なディレクトリ、 例えば /usr/local に展開するだけです。 このディレクトリのbin にはパスを通しておきます。

未解決問題

このパッケージの makeinfo.exe は日本語を通さない?

6.10 jweblint 97

注意事項

jweblint 97 は、少々古くなっているので、 今使うのであれば、 htmllint を利用したほうがよいでしょう。

jweblint 97 とは?

jweblint 97 は、 HTML の構文をチェックしてエラーがあるかどうか調べるツールです。 JIS, SJIS, EUC の日本語コードで記述されたドキュメントをチェックすることができます。 また、エラーメッセージ等も日本語化されています。 Web ページを公開する前には、是非、このツールでチェックしましょう。

なお、 YaTeX が提供する yahtml-mode から、 この構文チェッカを呼び出すことも可能です。 両者を組み合わせることで、効率的な HTML 文書の編集が可能になります。

事前準備

jweblint97 自体が Perl で記述されているので、日本語 Perl がインストールしてある必要があります。

入手方法

石川さんの jweblint のページから、 jweblint 97 を入手します。 ただし、本ページは、一時的なものであり、 いつ移動してもおかしくない状況だそうです。

インストール

次の手順でインストールします。ここでは、入手したパッケージは、 カレントディレクトリにあるものとして説明します。

このパッケージの Makefile には、少々難があるので、注意が必要です。 make に失敗した場合、再 make で、はまる可能性があります。 はまった場合には、アーカイブの展開からやり直して下さい。


$ tar zxvf weblint-97-0.12.tar.gz       # 展開して
$ cd weblint-97                         # 展開したディレクトリに移って

(下記に従って Makefile を修正する)
(マニュアル導入するときはディレクトリ /usr/local/man/ja/man1 を作成する)

$ make sjis                             # SJIS 用の jweblint を make して
$ make LIBDIR=c:/usr/local/perl/lib jinstall
                                        #インストールする
                                        # LIBDIR は環境に合わせて変更

うまくいくと、/usr/local/bin に jweblint という Perl スクリプトがインストールされます。 Windows95/98 の場合、AUTOEXEC.BAT に次の設定を /usr/local/bin にパスを通しておきます WindowsNT・2000 の場合、 コントロールパネル→システム→環境で設定します。

set PATH=C:\usr\local\bin;%PATH% 	#pathの設定

ここで、Perl + cygwin の環境では、 正しく make できないので、次のように Makefile を修正します。 どうも、Perl の出力をパイプ'|'で patch に渡すときに改行コード処理がおかしくなっているようです。 パイプでなく一時ファイルでデータを渡すようにします。

[修正前]
sjis:
	mv $(JPDIR)/$(JCODE) .
	$(JCONV) -s $(JPDIR)/euc-jp.patch | patch


[修正後]
sjis:
	mv $(JPDIR)/$(JCODE) .
	$(JCONV) -s $(JPDIR)/euc-jp.patch > tmp && patch < tmp && rm tmp


また、インストール先のディレクトリを作成してから、 インストールを実行することに注意します。 install でなく cp を使ってインストールするように Makefile で指定しているため、ディレクトリを自動作成してくれないからです。

最後に、インストール時に LIBDIR で、Perl ライブラリの格納先を指定します。 これは、環境に合わせて変更してください。私の環境では、c:/usr/local/perl にPerl をインストールしてあるので、Perl ライブラリの格納先は c:/usr/local/perl/lib となります。

設定

デフォルトの動作では、 エラーチェックが厳しすぎるかもしれません。 このような場合、~/.weblintrc という設定ファイルで、 エラーチェックの抑制を細かく制御します。 パッケージには、 weblintrc という設定ファイルのサンプルが含まれているので、 これをホームディレクトリに .weblintrc という名前でコピーして、 必要に応じて編集します。

使用法

コマンドラインから、 チェックしたいファイル名を引数として jweblint を起動するだけです。 yahtml-mode の場合は、 C-c t j とタイプするだけで、編集中のファイルを jweblint でチェックできます。

6.11 fiber

fiber とは?

fiber は、 データファイルに対応するアプリケーションを選択して起動するツールです。 アプリケーションの選択には、Windows が管理する、 ファイルの拡張子とアプリケーションの関連情報を利用します。

例えば、

$ fiber hogehoge.html
と実行すると、 fiber は 次に示すように、netscape.exe(実際には絶対パス)を選択し、 起動します。 というのも、私の環境では、.html という拡張子のファイルは、 Netscape Navigator に関連付けられているためです。

$ netscape.exe hogehoge.html

このように、 fiber にアプリケーションを選択させることで、 Windows の実行環境の違いを意識する必要がなくなります。 例えば、.emacs で、Web ブラウザを選択する場合には、 直接アプリケーションを指定するのではなくて、 fiber を指定します(YaTeX の設定参照)。 こうすることで、Netscape Communicator のみ、 または Internet Explore のみインストールされているマシンでも、 有効な設定となります。

なお、fiber は、ファイルの内容を調べて種類を判定する機構も持っています。 詳しくは、Meadow に付属の fiber.txt を参照してください。

入手方法

Meadow に標準で含まれますので、入手は不要です。

インストール

Meadow に標準で含まれますので、インストールは不要です。 なお、fiber.exe は、Meadow の実行形式と同じディレクトリ(私の環境では、 c:/usr/local/meadow/1.00/bin)に含まれています。

設定

特に設定は必要ありませんが、fiber.exe にはパスを通し ておく方が便利です。パスが通っていない場合には、環境変数の設定の項を参考にして パスを通してください。

使用法

前述した通りです。

6.12 compface/uncompface

compface とは?

ビットマップデータを、圧縮・展開するツールです。 bitmap-muleを使って、 X-Face を表示するために使います。

入手方法

ftp://ftp.win.ne.jp/pub/misc/ から最新版のアーカイブを入手します。 2001/04/20現在の最新バージョンは compface-1.4 です。 それから、Cygwin でコンパイルするためのパッチ compface-1.4.diffもダウンロードしておきます。

インストール

次の手順でインストールします。 ここでは、入手したパッケージは、 カレントディレクトリにあるものとして説明します。

$ tar zxvf compface-1.4.tar.gz   # 展開して
$ cd compface-1.4                # 展開したディレクトリに移って
$ patch < compface-1.4.diff      # patch をあてて
$ ./configure                    # configure して
$ make                           # コンパイルして
$ make install                   # インストールする

6.13 bdfresize

bdfresize とは?

bdfresize は、BDF フォントのサイズを変更するツールです。 bitmap-mule 用のフォントを生成するために使います。

入手方法

ftp://rufus.w3.org/linux/Kondara/Jirai/SOURCES/ から最新版のパッケージを入手します。 2001/04/21現在の最新バージョンは bdfresize-1.5 です。

なお、このバージョンのパッケージを `tar zxvf' で展開する際に、 エラーが発生しますが、特に問題はないようです。 なぜか、`gunzip & tar xvf' ではエラーとなりません。

インストール

次の手順でインストールします。 ここでは、入手したパッケージは、 カレントディレクトリにあるものとして説明します。

$ tar zxvf bdfresize-1.5.tar.gz  # 展開して
$ cd bdfresize-1.5               # 展開したディレクトリに移って
$ ./configure                    # configure して
$ make                           # コンパイルして
$ make install                   # インストールする

6.14 w3m

w3m とは?

w3mは、ターミナル上で動くテキストベースの Web ブラウザです。 次のような特徴があります、

入手方法

W3M Homepage から最新版のパッケージを入手します。 2001/10/08現在の最新バージョンは w3m-0.2.1 です。

emacs-w3m の機能をフルに利用したい場合には、 オリジナルの w3m ではなくて、patch がいくつかあたった w3m-inu を利用します。 w3m-inu は、 w3m-inu プロジェクトから入手できます。 2001/10/08現在の最新バージョンは w3m-0.2.1-inu-1.4 です。

インストール

ここでは、Cygwin 環境下での、w3m-0.2.1-inu-1.4 のインストール手順を示します。 入手したパッケージは、カレントディレクトリにあるものとします。

$ tar zxvf w3m-0.2.1-inu-1.4.tar.gz # 展開して
$ cd w3m-0.2.1-inu-1.4              # 展開したディレクトリに移って
$ ./configure                       # configure (*1)して
$ make                              # コンパイルして
$ make install                      # インストールする

*1) configure 実行中に入力を促がされるオプションは、 ほとんどについてデフォルト値を選択すれば大丈夫です。 注意が必要なオプションと、選択すべき値は下記のとおりです。

使用法

Windows のコマンドプロンプト上で、`w3m http://www.asahi.com' のように URI を指定して実行します。詳しい使い方は、 w3m マニュアルを参照してください。